2019/08/27 12:51
概要
JISは物体色の色名で「慣用句名」と「系統色名」の二つの体系を定めています。
この二つについてまとめました。
慣用色名
固有色名:ある物に固有な色名(らくだ色、藍色など)
慣用色名:固有色名のなかでも広く認知され定着している色のこと
慣用色名は、主に日常の生活の中での色のイメージを区別するため用いられます。
しかし時代とともに新しい色名が出現したりなど、時代や文化、地域だどを共有している人の間でしか伝達ができない色と言えます。
系統色名
色を系統立てた言葉の組み合わせによってあらわすもので有彩色と無彩色で大別されます。
〇有彩色の系統色名
【構成】
新橋色→明るい+緑みの+青=「明るい緑みの青」
明るい:第一項「彩度、明度に関する修飾語」
あざやかな、明るい、強いなどがある
緑みの:第2項「色相に移管する修飾語」
赤み「紫、黄色」黄み「赤、緑」など
青:第3項「有彩色の基本色名」
赤、青など基本的な色
〇無彩色の系統色名
無彩色には色相に関する修飾語を用いません。
【構成】
ストレートグレイ→暗い+灰色
暗い:第2項「無彩色の明度に関する修飾語」
うすい、暗いなど
灰色:第3項「無彩色の基本色名」
白、灰色、黒
〇色みを帯びた無彩色の系統色名
【構成】
スカイグレイ→青みの+明るい+灰色=「青みの明るい灰色」
青みの:第1項「色相に関する修飾語」
赤みの、黄みのなど
明るい:第2項「無彩色の明度に関する修飾語」
うすい、明るいなど
灰色:第3項「無彩色の基本色名」